離婚・男女問題
決して不倫の慰謝料に期待してはいけない。
Ｌちゃん「先生、この記事見てください！」
http://nikkan-spa.jp/1032673
太田「どうして芸能人のスキャンダルで法律事務所がにぎわうのか分からない（汗） うちも３週間待ちの法律事務所だって言ってみたいよ・・・」
Ｌちゃん「そのまえに、『不倫専門の弁護士事務所』って何ですか？」
太田「『不倫専門』だとかなり取扱い範囲が狭い気がしますね。債務整理専門とか、交通事故専門とか、離婚専門ならまだ幅があるので分かるんですが、不倫専門・・・」
Ｌちゃん「フリーローンならぬ不倫ローンというのはギャグのつもりなんですかね。」
太田「冗談じゃないですよ（怒） 弁護士が片方で債務整理やって、片方で債務者を作ってどうするんですか！！」
Ｌちゃん「でもまあ、慰謝料請求などしたら、お金を借りて払う人もいると思いますけど。」
太田「結果的にそうなるのは仕方ないけど、『不倫ローン』っていう表現が気に食わない。もっというと、借りてまで払わんでいい。」
Ｌちゃん「とはいえ、慰謝料って高額ですよね？」
太田「いやいやいや、あんまり慰謝料に夢をみないほうがいい。離婚する場合の慰謝料で高くても３００万くらいなんだから。多くは１００とか２００とかなんだから。さらにいうと、離婚しない場合に不貞の相手方から取れる慰謝料なんて５０～１００だと思っておいてください。」
Ｌちゃん「そんなもんなんですか？？」
太田「回数とか態様にもよりますけどね。あと、ない袖は振れない、という問題もありまして。若い女性、しかも薄給の人からどうやって慰謝料を取るんですか。仮に判決もらって給与差し押さえしても、月収手取り１６万円なら毎月４万ずつしか回収できません。第三債務者（＝職場）に知られるのが嫌で、仕事辞めちゃいますよ？ 職場が分からないと差押えすらできません。」
Ｌちゃん「たしかにそうですね。」
太田「とか言いながら、私も不倫の慰謝料請求の事案が来たら断らないわけですが。ちゃんとたくさん取れるとは限らない旨説明させていただいております。」
Ｌちゃん「その点、先生は結構依頼者の方には厳しめにお伝えしてますよね。」
太田「あと、慰謝料を請求されている側の方、これも断りません。というか、むしろ来てください。弁護士と直接話するのもイヤでしょうからね。知らないうちに相場より高い金額を払わされないために、是非一度ご相談ください。」
Ｌちゃん「は～い！」
太田「えっ（汗）」