離婚・男女問題
婚姻費用を払わないと起こるオソロシイこと。
Lちゃん「3日連続で主に女性からの視点での離婚に関する話だったので、今日は男性側の視点で。しかし、オソロシイことって何でしょう?」
太田「婚姻費用を払わないで節約したつもりが余計に出費が増えたという話です。」
Lちゃん「まあ、オソロシイ! あ、後から妻側に弁護士がついて婚姻費用の請求をしてきたので、弁護士費用が余分にかかったということですか?」
太田「違う(笑)。」
Lちゃん「じゃあ、婚姻費用を払わないことが裁判で悪意の遺棄と認定されて慰謝料を支払う羽目になった話ですか?」
太田「それはあり得ます。でも、他にもあるよ〜。」
Lちゃん「何ですか、何ですか?」
太田「あのね、夫がサラリーマンで妻が専業主婦だったとするじゃない? この場合、妻の保険証はどうなってますか。」
Lちゃん「その例だと夫の扶養に入っているので、夫の職場の保険証が出てますよね。」
太田「うん。で、その状態で夫婦が別居したら?」
Lちゃん「別居しても扶養から外れるわけじゃないでしょう?」
太田「普通はそうなんだけど、それはあくまでも本当に夫が妻を扶養している場合ね。ちゃんと毎月婚姻費用を払わないと扶養しているとはいえない。」
Lちゃん「じゃあ、もし健保に婚姻費用を払ってないことがばれたら…」
太田「扶養していないので、妻が国保に入る必要が出てきます。が、別居後に妻がそのまま保険証を利用して病院に行っていたらどうなりますか?」
Lちゃん「どうなるのですか。」
太田「妻が利用していた分の医療費を夫がかぶることになります。全額ではなくて、3割負担なので残りの7割ですが。」
Lちゃん「ひえー。妻や子どもが病気がちで、よく病院に行っていたらオソロシイことになりますよ!」
太田「ね。だから婚姻費用は払ってください。」