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コラム
Column
離婚・男女問題

養育費の決め方

Lちゃん「養育費を決める、って算定表じゃダメなんですか?」
 
太田「ダメではありませんよ。通常は算定表を使って決めますから。うちに相談に来られる方も、前もって算定表で調べている方が多いです。」
 
 
*養育費と婚姻費用の算定表はこちら
http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf/santeihyo.pdf
 
 
Lちゃん「表の見方を説明すると、もらう人が横軸、払う人が縦軸です。」
 
太田「二人の年収で見るのですが、お給料をもらっている人は手取り収入じゃなくて総額で見てね。」
 
Lちゃん「さて、ところでこの表以外の養育費になることってあるんですか?」
 
太田「比較的に多いのは、分割じゃなくてまとめてもらうケースですね。」
 
Lちゃん「なぜですか?」
 
太田「お互い毎月払ったりもらったりが面倒だとか、夫が有責配偶者だとか、色んな事情がありますよ。」
 
Lちゃん「うーむ、贈与税がかかったりしないんですか?」
 
太田「よく聞いてくれました! 養育費というのは贈与税はかからないのですが、一括払いとなると実質的に養育費ではないとみなされて、贈与税の対象になる危険性があります。なので、極端に高額にしないとか、取り決めをするときに計画的に子どもの扶養に充てる旨明記するとか、工夫が必要でしょう。」
 
Lちゃん「一括で払う以外には?」
 
太田「何だか夫から養育費をもらうのが面倒だわーってなって、養育費をゼロ円にする女性がいますが、これは非常に危険です。」
 
Lちゃん「夫からすると危険じゃないのでは?」
 
太田「いや、しばらくしてから突然養育費を請求されかねません。養育費をもらう権利というのはある意味子どもの権利で、親が放棄することができない。そのような約束は公序良俗に反し無効だ、という考え方もできます。なので、極端に少ない額はリスキーです。」
 
Lちゃん「そうなんですね。やはり算定表の金額にするのが一番無難そうです。」