離婚・男女問題
離婚調停の利害関係人。
Lちゃん「2月ですねー。早く春が来ないかな♡」
太田「あら、Lちゃん、懐かしいものを食べてますね。一粒で二度おいしいやつじゃないですか！」
Lちゃん「アーモンドグ●コです。急に甘いものが食べたくなりまして…そうだ、先生、一粒で二度おいしい手続の話をしてください！」
太田「突然難しいことを言わないでください（笑）」
Lちゃん「1個あげますから、ほら！」
太田「（口にアーモンドグ●コを入れて）んー、やっぱり脳には糖分が必要だな。思い出した。例えば夫が不倫して、離婚もしたいし、不倫相手も懲らしめてやりたいってときはどうしますか？」
Lちゃん「先生のいつものやり方だと、夫を相手方にして離婚調停を申し立て、不倫相手には内容証明を送りつける、ですねー。」
太田「私の、というより、普通のやり方です。ただ、弁護士に依頼しないで離婚調停を申し立てる人もいますよね。で、ついでに不倫相手ととりあえず交渉したい人もいるかと…。」
Lちゃん「ついでに不倫相手と交渉することなんかできるんですか？」
太田「離婚調停に不倫相手も呼ぶことが可能です。利害関係人として調停への参加を求める方法ですね。」
Lちゃん「そんなことができるんだ！」
太田「できますよ。これなら離婚の話を夫にしつつ、不倫相手に慰謝料の話もできる。ちなみに私は積極的にやらなくて、むしろやられたことがある。」
Lちゃん「あれ、何で先生はやらないんですか？」
太田「だってさ、調停に不倫相手が来なかったら終わりじゃないの（笑）。それなら、とりあえず内容証明を送りつけて様子を見た方が早い。」
Lちゃん「確かに調停ですからね。」
太田「離婚は調停前置主義だから、例え夫が調停に出て来なくても、不成立になれば訴訟を提起できるから意味があるの。だけど、不貞慰謝料はいきなり裁判しても構わないからね。調停外で話をして、ダメなら訴訟しても一緒です。」
Lちゃん「うー、あまり一粒で二度おいしいわけではない気がしますが…」
太田「まあ、自分で調停を申し立てる人は覚えておいても損はないですよ。もし不倫相手が調停に来たらラッキーだし。」
Lちゃん「不貞を認めてくれたらなお良いんですけどね〜。」
太田「いきなり裁判所から呼び出しが来る、という意味では圧力にはなるかな。ただ、弁護士から内容証明が来るのと裁判所から（裁判ではなく）調停の呼び出し状がくるのと、大差ないと思うので、やはり自分では積極的にはやらないかな。」
Lちゃん「先生はその方法はセルフ調停向けだと考えてるんですねー。」
太田「裁判所はタダじゃ呼び出ししてくれないし、やっぱり利害関係人分の郵券を納める必要があるでしょう？ だったら内容証明出すかな…」
Lちゃん「先生、このお菓子も懐かしいでしょ？」
太田「ペロティじゃないの！ 食べるのは子どもの頃以来だなー。やはり脳には糖分が必要…」
Lちゃん「あげるとは言ってませんよ？」