離婚・男女問題
離婚事件で弁護士が一番困るのは…
太田「やっぱり、離婚するのかしないのかはっきりしない相談者ですね。DV被害者に多いんですよ。お子さんのために離婚できないとか、私も悪かったかもとか、暴力しないときは優しいんですよとか…それはそうだろう。」
Lちゃん「暴力さえなければいい夫なんです、というのは、暴力があるから悪い夫なんです、というのと同じ意味ですよね！」
太田「あとね、子どもに『お前がいるから離婚できない』なんて言ったら、ずっと子どもの心の傷になりますよ。お母さんは私のせいで離婚できなかったんだ、って。」
Lちゃん「離婚できないのを子どものせいにしてはいけませんね。離婚するのもしないのも、あくまでも夫婦の判断ですから！」
太田「逆に、僕・私のせいでお父さんとお母さんは離婚した、って罪悪感を持つ子どももいるみたいだからね。お子さんには一定のケアが必要かもしれません。」
Lちゃん「けど、最近はDV被害の報道等が増えて、DV被害者の方が思い切って離婚に踏み切っているように思いますね。」
太田「良い傾向ですよ。これはプライベートで聞いた話なんですけどね、知り合いの友達で子どもの頃に、帰宅するとお母さんが血塗れだから家に帰れなかった、って人がいたようです。ここまで来るとホラーだ。結局離婚したようですが。」
Lちゃん「うわぁ…」
太田「というわけで、DV事案はむしろ子どものために離婚してあげてください。お母さんが普通に笑って生活しているのが一番です。」