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その他法律問題

戸籍上性別変更をした夫と妻との間の子はどうなるか?

太田「私、当時は、『これ、どなんなるんやろー?』って真剣に見てたのに、6年も前に最高裁で判例出てたんです……まずはこちらの記事からどうぞ。」
 
 
【明治150年】第3部 法律(3)父子の確証 嫡出推定の知恵 民法、根強い「家制度」の影響
https://www.sankei.com/smp/affairs/news/180604/afr1806040003-s1.html
 
<子宮などを摘出し、平成20年、性同一性障害特例法に基づいて戸籍を男へ変更。妻と結婚し、21年には第三者の精子を使う非配偶者間人工授精(AID)で長男を授かった。>
 
<長男を法律上の子である「嫡出子」として提出した出生届は「生物学的親子関係がない」として受理されず、長男の戸籍の父親欄は空欄に。前田さんは法律上の父子と認めるよう求める裁判を起こした。>
 
<1、2審は訴えを退けたが、最高裁は25年、特例法で性別変更した前田さんは「婚姻中に妻が妊娠した子と法律上の父子関係があると推定される」との初判断を示した。>
 
Lちゃん「10年くらい前にニュースで見た気がします。そうか、最高裁で勝ったんですね、良かった、良かった。」
 
<最高裁は、性別を変更した人が「男性」として結婚することを認めた特例法の趣旨に照らして「法律婚の主要な効果である嫡出推定規定」も適用されると判断。血縁関係がないことが明らかでも、父子関係が認められるとした。>
 
太田「ここがポイントよね。特例法の趣旨からしたら嫡出推定を及ぼすべきでしょ、って。」
 
Lちゃん「ハッ! これ、母親が男性から女性になった人だったらどういう判決になってたんですか?!」
 
太田「良いことに気づきましたね。母親がいわゆるMTFだった場合は代理母が出産することになるので、代理母が法律上・戸籍上の母になってしまうんです。これ、最高裁判例(平成19年3月23日)の理屈だからね。」
 
Lちゃん「あらら。ストレートにMTFの人は法律上・戸籍上の母になれないんですね。」
 
太田「最高裁は、特別養子縁組したらいいじゃん、って言ってる。けど、それもどうかしらね……」
 
Lちゃん「さらに考えたら……同性婚が認められた場合には、子どもの父母はどうなるんですかね?」
 
太田「同じような手法で子どもを作ることになるんだけど、父ふたりとか、母ふたりとかになるのかな。全く先が読めないです。前に結婚していたときにできた連れ子ならば、異性カップルのように養子縁組で対処するのが妥当かと思いますけど……」
 
Lちゃん「考えれば考えるほど分からないですね。」



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