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離婚・男女問題

離婚調停とは~離婚調停、基本の「き」

太田「よく、調停が始まる前に、調停委員から調停について説明するか省略するか聞かれるんだけど、私は説明してもらってるのよ。調停委員は『弁護士ついてるからいいですか』って言うんだけど、いきなり本題に入っても依頼者の方、緊張してるだろうし。」
 
Lちゃん「そうなんですね。」
 
太田「離婚調停ですが、正式名称は『夫婦関係調整(離婚)調停』です。この名前が嫌だって方もいますけど……」
 
Lちゃん「ちなみに夫婦関係調整(円満)調停もありますからね。」
 
太田「で、忘れたらいけないのですが、調停とはあくまでも話し合いで解決する制度なので、裁判官が決める制度ではないんです。あんまり無茶な主張をすると調停委員のほうからダメ出しがありますが、あくまでも話し合い。」
 
Lちゃん「ムキになって自分の正当性を主張してもダメだということですね。」
 
太田「そう。だから、基本的にはお互いに条件を譲り合って決めていくんです。もっとも、調停委員は(言い方は悪いですが)丸め込みやすい方を説得して調停を成立させようという傾向があります。だもんで、譲れるところは譲ってもいいけど、譲れないところは断固として主張してくださいね。」
 
Lちゃん「譲りっぱなしは不利になりますよ!」
 
太田「調停は、申立人と相手方が交互に調停室に入って、調停委員に話をしていきます。申立人と相手方が直接話をするわけじゃないのね。だいたい1回30分。1期日で申立人→相手方→申立人→相手方、計2時間ですね。」
 
Lちゃん「待ち時間長いですね。」
 
太田「待ち時間、1人の方は寂しいし、暇だと思うので、文庫本でも持っていくと良いかもしれないです。」
 
Lちゃん「調停が成立するとどうなりますか?」
 
太田「調停調書が作成されます。これは判決と同じ効力があるので、条項の内容にもよりますが決まったことを守らないと不利益が生じる場合があります。なので、ちゃんとできることだけ約束してくださいね。男性にありがちなのは、養育費や婚姻費用を気前よくたくさん支払う約束をしてしまって、後からお金がないと言って慌てるケースです。一旦取り決めたものは事情の変更がないとすぐには変更できないので、慎重に。」
 
Lちゃん「そんな人いるんですか……」
 
太田「いますよ。最近は養育費や婚姻費用を値切る人のほうが多いですけどね。値切っても女性からOKが出ないならだいたい算定表の金額で落ち着きます。」
 
Lちゃん「ちなみに調停委員ってどんな人がなってるんですか?」
 
太田「それ、よく聞かれるんですが、裁判所のサイトを見てもらったら詳しく書いてありますよ。」
 
 
*裁判所のサイト
http://www.courts.go.jp/saiban/zinbutu/tyoteiin/
 
 
<調停委員は,調停に一般市民の良識を反映させるため,社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人の中から選ばれます。具体的には,原則として40歳以上70歳未満の人で,弁護士,医師,大学教授,公認会計士,不動産鑑定士,建築士などの専門家のほか,地域社会に密着して幅広く活動してきた人など,社会の各分野から選ばれています。>
 
 
太田「地方だと、専門家というより地元の名士みたいな人も多いです。職業は様々。」
 
Lちゃん「へー。」
 
太田「サイトにもあるように、離婚調停の場合は調停委員二人は必ず男女1名ずつのペアです。偏りがあったらまずいからね。」
 
Lちゃん「怖い人とかいませんか?」
 
太田「あんまり怖い人はいないかな。ただ、たまにえらく強権的な人はいるね。もうその場合は調停不成立にして訴訟にしちゃうよ。」
 
Lちゃん「調停委員を変えてもらうことはできないんですか?」
 
太田「できないんだなあ、これが。だから、我慢するか、不利になりそうなら調停をわざと不成立にするしかない。離婚は調停前置主義だから、調停さえやれば訴訟できるしね。」
 
Lちゃん「調停委員の当たりハズレは仕方ないのか……」
 
太田「多少ハズレかなーと思っても、案外うまくノセて話を進められることもあるので、落ち着いて話をしてくださいね。ま、分からないことがあれば、調停委員に直接聞いちゃうか、弁護士に依頼している場合は弁護士に聞いてください。」
 
 
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