LGBT
LGBTQのQって何ですか？
※日本ではLGBTという言葉が浸透してきましたが、アメリカではLGBTQという言葉が用いられるようになり、日本でも時折見られるようになりました。このQとは何なんでしょう？
Lちゃん「LGBTは分かりますよ。Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダーです。Tについては昨日先生に詳しく教えてもらいましたもんね。しかし、LGBTQという言葉もたまに聞くようになって、Qって何だろう？って・・・。」
太田「Qには二つの意味があるとされています。クエスチョニングとクィアです。」
Lちゃん「それだけでは全く分かりませんね。」
太田「まず、クエスチョニングですけど、自分の性的指向や性自認を決められずに迷っている状態のことを指します。」
Lちゃん「思春期の子どもに多いイメージですね。アイデンティティを探している状態と言いますか・・・。」
太田「とも限らなくて、結婚してから分からなくなる人もいるくらいでして。」
Lちゃん「ほう。異性が好きだと思って結婚したけど、そうじゃなかったかもしれない、みたいなことも確かにあり得そうですね。」
太田「そうそう。だから大人でも十分あり得ることなんですよ。一方、クィアというのは・・・」
Lちゃん「英語だと『奇妙な』という意味になってしまいますが、いいのですか？」
太田「良いようです。まず、クィア（Queer）というのは歴史的に見て同性愛者への侮蔑語だったのですが、90年代以降は性的少数者やLGBTのどれにも当てはまらない人を包括的に表す言葉として使われるようになったようです。なので、Xジェンダーがここに入るという人もいたり、アセクシャル（他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かないこと）もここに入るとか。」
Lちゃん「なるほど、LGBTのみでは性的マイノリティのすべては語れないということですね。」
太田「そういうことです。もっとも、このブログでは分かりやすいようにこれからもあえてLGBTと表記しますけどね。日本にもLGBTQという言葉が浸透してきたら、その時は考えます。」