その他法律問題
尋問で遮蔽とかビデオリンクとか。
太田「刑事裁判で証言の際に遮蔽やビデオリンクの措置を取る場合があるの、知ってる?」
Lちゃん「意味が分かりません…」
太田「そっか、うち刑事やってないもんね。Aが被告人として、そのAの刑事裁判のときに被害者が証言しなくちゃいけないとなった場合、原則はAのいる前で証言することになるよね?」
Lちゃん「そっか、証人が怖がったりして証言できない場合に、遮蔽する制度のことですね!」
太田「そうそう。遮蔽といっても衝立だし、ビデオリンクは別室にいる証人を法廷でビデオ中継するシステムなんだけどさ。性犯罪被害者の場合は遮蔽とビデオリンクを併用して、証人の映像を被告人や傍聴人に見せないようにする場合もある。」
Lちゃん「へぇ。被害者保護ための制度ですよね。しかし、民事ではそういう制度はないんですか?」
太田「同じようにあるんだよね。遮蔽もビデオリンクもある。併用もできます。だもんで、犯罪被害者の方などで、民事でも訴訟したいけど、また加害者に会うのはやだな、と思う人は弁護士に相談してみてください。これらの制度が使えるかもしれない。」
Lちゃん「家事事件でもできるんですか? 例えばDV夫に離婚訴訟を提起した場合の尋問とか。」
太田「人事訴訟法でも民事訴訟法が準用されるので可能ですよ!」