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その他法律問題

身元保証契約について

Lちゃん「前の職場、入社時に身元保証人を立てろって言われたんですが、これってもし私がミスをしたら、保証人が損害賠償しなきゃいけなかったんですか?」
 
太田「うん。しかし全額じゃない。一定程度に制限されます。しかも、入社時だけ身元保証契約をしたらいいってもんじゃないの。」
 
Lちゃん「そうだったんですか?」
 
太田「期間の定めのない身元保証契約は3年間しか効力がないの。期間の定めがあっても5年までしか延長できない。自動更新の条項があっても無効。」
 
Lちゃん「じゃあ、3年〜5年ごとに一々更新しないと意味がないんですね!」
 
太田「そういうこと。一度身元保証契約をしたらずっと有効だと思ってる職場もあるみたいだけど、違うからね。以上の話は『身元保証に関する法律』に全部書いてあるので、入社時に身元保証人を要求している企業や、これから要求しようと思っている企業は、この法律をちゃんと読み込む必要があります。」
 
Lちゃん「そうですね。ちなみに契約書がない場合はどうなるんですか? 普通の契約は契約書がなくても成立するんですよね。」
 
太田「契約書やそれに準ずる証書類がない場合は、単に人物の保証をしただけ、と判断された下級審裁判例があります。やはり契約書にする必要がありそうです。」
 
Lちゃん「今だから告白しますが、私、前の職場に損害を与えたことがあります。」
 
太田「な、何ですか?」
 
Lちゃん「前の職場が取引先の人を接待するとかで、私も行かされたんですね。」
 
太田「嫌な予感しかしない…」
 
Lちゃん「すごくお腹が空いてたので、出てきた料理を片っ端から片付けて…上司は青ざめてましたが、取引先の社長さんは『はっはっは、元気だなあ』って上機嫌でした。」
 
太田「そこで終われば良かったんですが…」
 
Lちゃん「そうなんですよ。でも喉も渇くから、水代わりにビールを飲むじゃないですか?」
 
太田「いや、水飲んで!」
 
Lちゃん「取引先の社長が『君はいけるクチか、アッハッハ』って喜んでたのまでは記憶にあったんですよ。だけど翌朝出勤するまでの記憶がなくて。出勤したら滅茶苦茶上司に怒られました。取引先が契約を解除するって言ってきたらしく。」
 
太田「何をやらかしたんですか?」
 
Lちゃん「上司曰く、ですよ。酔っ払って社長にお酌をしているときに、社長に向かって吐いたうえ、社長のネクタイで吐瀉物を掃除したらしいです。」
 
太田「お、おお。」
 
Lちゃん「さらにそのネクタイで社長のはげ頭を拭いて、『磨けばもっと光る!』って言ったみたいです。」
 
太田「温厚そうな社長さんですが、それは禁句でしたね。ってか、何から何までダメだわ…」
 
Lちゃん「ということで、今夜飲みに連れて行ってください♡」
 
太田「その話を聞いた後飲みに連れて行く人がいると思いますか?」
 
 
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